2012年01月25日

日本語の作文技術  本多勝一

「すもももももももももももいろ。」

もしウチのブログ記事の書き出しがこんな一文から始まったら
「このブログの管理人は前からバカだったが遂に手の付けられないところまできたな…」と思われるかもしれません。
一見してこの一文は何を意味しているのか…という事が解らない。そこで幾つかの工夫を加えて書き換えてみると…

「スモモもモモもモモもモモ色。」

うん、少し言いたいことが見えてきたかもしれません。

「李も桃も腿も桃色。」

成程。この域になってくると言っていることが正しいかどうかは別として言いたいことは明瞭になっています。

さて、上記の例文は今回読んだ本多勝一氏の名著「日本語の作文技術」の一例で、
日本語文法に関する書籍では飛び抜けて有名な本ですが、実際読んでみてその意味が分かったように思います。
読後、最も強く感じたことは「なんでこんなイイ本を今まで見逃してたんだろう」ということでしょうか(笑)
本書に記載されている日本語の基本的なセオリーを一切無視した軽佻浮薄な文章で作られたブログ記事を既に350記事ほど持っている身としては、
イイ本に出合えて嬉しいやら悲しいやら…といったところです。

日本語の作文技術

文末で解説文を寄せている多田道太郎氏は、その文章内で

「小声で言っておくと、ごく忙しい目にあっている人は、全巻を通読しなくてもいい。
第一章から第四章まで読めば、それだけで確実に、文章はよくなる。この本はそういうスゴイ本なのだ。」


という考察を書き記しています。
本書に於ける第一章から第四章までというと"修飾"と"被修飾"、それに句読点の打ち方に関する文法の技術が記載されている箇所という事になります。
確かにその部分も非常に興味深く勉強になりますが、四章以降も国語の教材としては
前半に負けず劣らず優れた内容である…と全巻通読した僕としては是非書かせていただきたいところです。
因みに末尾に収録されている付録の部分に登場する「原稿の書き方」に関しては、現在パソコンでテキストを打ち込むほうが主流となっているので
必要でない方もいるかもしれませんが、それ以外に関しては文章を書く上で知っておいたほうが参考になる部分が多いかなと感じました。


というわけで、自分への忘備録を兼ねて、本書から学んだことを以下に簡単にまとめてみました。

「修飾する側とされる側の距離が離れすぎてはならない。」 P28
「節を先にし、句をあとにする。」 P46
「長い修飾語は前に、短い修飾語は後に。」 P55
「大状況から小状況へ、重大なものから重大でないものへ」 P61
「親和度(なじみ)の強弱による配置転換を行う」 P70
「思想の最小単位を括る読点は決して無駄な箇所にうってはならない」 P92
「長い修飾語が二つ以上あるとき、その境界にテンをうつ」 P104
「原則的語順が逆順の場合にテンをうつ」 P104
「漢字を使用すべき箇所か否かはその文章の視覚的な"まとまり"から柔軟に判断する」 P128
「まとまった思想表現の単位である段落、改行はいい加減な箇所で行うと不正確な文章になる」 P191
「紋切り型表現に頼ったり、"繰り返し"を多用してはならない」 P199、P205
「文章自体が"笑って"はならない、筆者のペンは素材を正確に書かなくてはならない」 P211
「特別な場合を除いて体言止めは極力使用しない。」 P217
「書く側がリズムにあわせて書かなければ読者の気分を乱すことになる」 P231


これ以外にも様々な文章に関する指導が示されていますが、
"記者として新聞に記事を掲載する"というような場合を除けば、
上記のテーマをフル活用することで文章をある程度律することが出来るかなと考えています。

私的にこの本が面白いなと感じたことは━━

①本書は、学校ではなかなか教えてくれない日本語の書き方、
つまり「作文の技術」を指南する本であり、決して「小説の技術」ではないということ。
②悪文とされる文章例を図解して視覚的に解り易く書かれているということ。
③「二つの文を見比べてみて、何となくこっちのほうが読みやすいね」というような
感覚的な話はほぼ皆無で、指導内容は"読点"や"改行"に至るまで全てロジックで支配されているということ。


この三つが取り分け印象的で、要するにこの三点を集約すると本書は
「最も基礎的な日本語の書き方を明確な根拠の元に図解で視覚的に解説、指導している本」ということになります。
とはいえ全てがガチガチのロジックか…というとそういうわけではなく③で
"感覚的な話はほぼ皆無"と書いたのには、前述の面白いと感じた部分の箇条書きの下四つがあるからでして、

「紋切り型表現に頼ったり、"繰り返し"を多用してはならない」 P199、P205
「文章自体が"笑って"はならない、筆者のペンは素材を正確に書かなくてはならない」 P211
「特別な場合を除いて体言止めは使用しない。」 P217
「書く側がリズムにあわせて書かなければ読者の気分を乱すことになる」 P231


これは本書の中でも感覚的なアプローチからの作文技術の提案、
助言でここでも悪文として引用されている例文を見てみると、
成程。確かに表現の善し悪しが鮮明に表れているように思えます。
今後文章を書く上で注意していきたいところです。



↓ Related article & External Links ↓
関連記事 & 外部リンク


AMAZON





posted by makomako972 at 07:01| 読書 | 更新情報をチェックする


other con[1].jpg



DSC05355[2A].JPG
財布とカード類の選定
DSC05355[2A].JPG
楽器演奏動画の
紹介
DSC05355[2A].JPG
ビアンキの
ロードを買う
DSC05355[2A].JPG
100冊読書の記録。


DSC05355[2A].JPG
自作、工作したもの。
DSC05355[2A].JPG
オススメCDの一覧。
DSC05355[2A].JPG
オススメBDソフト一覧
DSC05355[2A].JPG
シアターシステム紹介。


DSC05355[2A].JPG
法務大臣からの感謝状
DSC05355[2A].JPG
東京マルイ H&K PSG-1
DSC05355[2A].JPG
YAMAHA
U3A
DSC05355[2A].JPG
デスクの小物たち。







my bikes[1][1].jpg



Recommended Article
DSC05355[2A].JPG
Harley
Sportster
Recommended Article
DSC05355[2A].JPG
DUCATI
SS900
Recommended Article
DSC05355[2A].JPG
YAMAHA
FZ400
Recommended Article
DSC05355[2A].JPG
YAMAHA
JOG ZR
Recommended Article
DSC05355[2A].JPG
HONDA
NSR250
  
Recommended Article
DSC05355[2A].JPG
KAWASAKI
ZEP 750
  
Recommended Article
DSC05355[2A].JPG
HONDA
SPADA 250


latest article[1].jpg


最近の記事