2014年08月26日

M4を見ていて思った事。

自室を清掃していたのですが、その時ふと手にとったM4が近頃全く使用されず、埃をかなり被っていました。
そういえばデジタルフォトを多用するネットショップや、このブログの運営を始めてから銀塩で写真を撮らなくなったな…と思いながら、
近年の趣味の傾向について色々考えていましたので、そのお話でもしたいかなと考えております。

ライカのM4



フェラーリの行った技術革新が示すことは何だろう



テスタロッサありとあらゆる娯楽は、年々それを司る製品の品質や機能が向上しているため、
技術介入度が低くなっています。
恐らくこれから一層その傾向は強くなっていくのではないかと
私的には考えているのですが、とりわけ近頃のフェラーリなんかを
見ているとその具合が顕著にうかがえます。


テスタロッサの場合。

今から遡ること三十年前、
一九八四年にデビューした同社のフラッグ・シップMR「テスタロッサ」は
車両本体価格が二千五百万円を超える超高級車でありました。
しかし、文字通り最高級車であるというだけでなく、
このテスタロッサという車はそれ以外のあらゆる意味に於いて乗り手を制限しました。
例えばあの尋常ではなく重いクラッチペダル。
著名なプロ野球選手、それもホームランバッターのような肉体改造を重ねた人でさえ、
このテスタロッサの運転には苦戦したと言われているほど過酷なものでした。

F40の場合

同社四十周年を記念して作られたF40なども同様に、
TCSなどの電子制御デバイスが全くと言っていいほど搭載されていない車体に
大容量タービンを二基も積込み、478馬力という非常識な力と引き換えに、
F40その運転には高度な技術と神経を必要としたそうで、
それはF1ドライバー、ゲルハルト・ベルガーをして
「雨の日には乗りたくない車だ」と言わしめたほど危険なだったそうです。

エアコンの効き具合なども相俟って、
現在の量産車に較べると車内環境も快適とは言えず、故障も多く、
自走不能になったら最後、携帯が無い時代は救援の要請すら困難であり、
ドライブにはそれ相応の覚悟が必要でした。

458の場合。

しかし、翻って今はどうでしょうか。
少し前にセレブを紹介するというテレビ企画で、
美容関係の事業で大成したという二十代前半の女性が紹介されていたのですが、
彼女はその有り余るお金で、当時発売されたばかりの458スパイダーに乗っていました。
そして意気揚々とMC担当のタレントさんに
「自分の自宅を紹介するから」と言ってその車に乗って颯爽と走っていくのですが、
その様子が何とも非常に興味深い。

交差点で停車していた彼女の458は、
信号が青になったと同時に、スムーズなクラッチミートを決め、軽快に加速していく、
二速、三速とテンポよくスピーディーにシフトチェンジを行い、
数十メートル先の信号が赤になったのを確認すると
F40まるでF1ドライバーのような快音を響かせながら
二速、一速と見事に回転数を合わせながらシフトダウンしていくのです。
テスタロッサやF40の時代の車であれば、相応の運転技量を必要とする芸当でしたが
当の彼女はそれを顔色一つ変えずその作業をおこなっているのでしょう。
僕の卑屈な偏見かもしれませんが、
その番組内でAT限定免許しか所有していないと公言していた彼女に、
そのような高度なドライビングテクニックがあるとはちょっと思えず、
一種異様なものを見ているようで面白かったです。

フェラーリはおろか、車に関する知識や熱意が一般的な女の子と同じ水準でも、
ヒールアンドトゥが到底できないような踵の高いヒールを履いていても、
以前のような "価格以外の、ありとあらゆる意味に於いて乗り手を制限した事情"
が取り払われた今のパドルシフトを備えたフェラーリは、
信号が青になればアクセルペダルを踏んで、赤信号に差し掛かるとブレーキを踏む…
たったそれだけで彼女に、従来の車では成し得なかった可憐な動作を実現させるわけです。

剰え故障し、自走不能になってもスマホのGPSで最寄りのディーラーは直ぐに見つかるだろうし、
電話一本で車は修理に出され、本人は立ち往生することもなく、
同じく電話で呼び出したタクシーで優雅に帰っていくのでしょう。

単略化され、効率化され、ありとあらゆる労苦はボタン一つで簡単に解決するようになったわけです。



趣味が単略化、効率化されていく未来。



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そして、きっとフェラーリだけではなく、
ありとあらゆる娯楽もそうで、例えばこれからのカメラもそうなのかもしれません。
製造会社の技術革新によって、フォーカス、露出、シャッタースピード、
それらを全自動で制御された写真の品質が日進月歩で向上する。
しかもそれをワンタッチでパソコンに取り込め、簡単に編集できるとなってくると、
技術の介入する余地が一層少なくなっていきます。
それでも、依然として有識者と初心者では品質に優劣はあるのでしょうが、
その差は縮まる可能性は少なからずあるように思われます。

反対に一部の高度なテクニックを有するカメラマンでしか手にできなかった写真が、
僕のようなド素人でも撮れるような事態になるかもしれない…
という良い意味での結果もあるわけですが(フヒヒ)

まあ僕のような物事を深く考えず、知識も技術もロクにないく
ヘラヘラ生きている人間には埒外にも理解し得ない事ですが、
昔から、車なら車カメラならカメラと、
その分野の技術の習得に邁進してこられた諸先輩方からすれば、
こういった事態は甚だ不本意なことだろうと若輩ながら察いたしますが、
いずれにしても自分が関心のある趣味の分野に於いて、
初心者と有識者との間にある技術の差が強制的に埋められるとなると、
必然的にその趣味に対する「関わり甲斐」みたいなものが削がれる感は多少否めないでしょうか。
人の個性ではなく、機械の個性によって生み出したもので、自分の写真の色味や個性が左右されることは、
撮影を通じた自己表現の領域を阻害しかねない…というのもその一つの原因として
考えられると私的には考えているのですが……どうなんでしょうか…難しいことはよくわかりません。

いずれにしてもそうなると今後、この"カメラ"…という分野への関わり方には少し工夫があったほうが、
より深い意味合いがあるものに変化するのかな…と思うわけですが、
そういった中でどうやってカメラという趣味と今後、僕は関わっていくべきなのか、
またどうしていきたいのか…みたいな話を気が向いたらまた書いてみたいと思います。

毎度駄文を失礼いたしました。


DSC02845[1].jpg


DSC01849[1].jpg

※MRメーター

後期型のM型ライカ用の外付け露出計 MRメーター(露出計)ブラッククロームが一般的ですがこれはメッキです。
水銀電池HD1.5Vを使用します。 希少価値が高いケースは残念ながら手元にはありません。
使用している電池を長期間入れたままにしておくと腐食してしまうので、使わないときは電池を取り出しておいたほうがいいそうですが、
取り付け方、外し方、使い方がヒジョーに複雑(笑)

セレン受光素子を採用したMCメーターですが、こちらはCdS組み込んだ後期のタイプになります。
Mシリーズでの使用時はシャッタースピードと連動して使用することが出来ます。


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