2014年09月19日

What's The Right Thing to Do ?  マイケル.サンデル

トップページ下の過去記事表示欄を更新。
JAVAプログラムを使用し過去70~80の記事を
リロード度にランダム表示させる仕掛けになっています。
元々はショップ向けのアルゴリズムらしいですが、チューンして配置。
上部に設置した電光掲示板風の文字スライドに加え、
半透明マウスホバーエフェクトや、リンク色変化のコードもCSSで複合記述。

で、本題ですが、今回はハーバード大教授マイケル・サンデル氏の著書、
「What's The Right Thing to Do ?」です。

DSC02989[1][1].jpg


カントの自由に対する考察


↓ Full-Resolution ↓

Photography by makomako972
↓ Return to top page ↓
http://makomako972.seesaa.net/

- CLICK TO ENLARGE -
カントの世界的著作である
「道徳形而上学言論」は、
浅学菲才な僕の理解や読解力で
解読できる域を余裕で超えた
本でしたので、以前、
無謀にも挑戦した時は、結局
「ヨクワカンナイ(笑)」で終了。
しかし今回このサンデル氏の本から
改めてカントの哲学について考えてみると
成程、少しだけですが確信に
近づけたような感覚になっています
(錯覚かもしれませんが)

「善意志は、それが及ぼす影響や達成するもののために善いのではない」
と説くカントの言い分は興味深く、
自由の概念とも密接に関係しているように思われます。
取り分け、人間の行動に影響を与えるのが生物学的な
先天性によるものなのか、社会学的な後天性によるものなのか
という問いに対する答えも、彼の哲学上では本質的な問題ではなく、
例え世俗の仕事など社会的支配を受けていなくとも、
欲望や他人の定めた価値に従属する行為は本能に支配されている
状態であり、支配されている以上自由ではない。
人は唯一自らの定めた規律で行動しているときだけ真に
自由であるという考えは、哲学の分野には碌々にも満たない
知識しかない僕には非常に高遠なもののように思われます。
しかしこの論には当然、人の行動は全て外的な影響に起因しているので、
そのような自立下は存在しないのでは?という普遍的な反駁を齎します。
カントは自然的必然性の法則、物理学の法則、
因果律などの自然法則に従っている地球上の

↓ Full-Resolution ↓

Photography by makomako972
↓ Return to top page ↓
http://makomako972.seesaa.net/

- CLICK TO ENLARGE -
ありとあらゆるものの中で、
人は理性を駆使して、感覚がもたらす快楽や苦痛に抵抗し、
合理的に推論できる理性的な存在であり、故に一切の経験的目的にとらわれずに、
ア・プリオリに法則を定める純粋実践理性を慫慂しています。
これは、少し前に読んだ、フィリップ・K・ディックの「機械と人間の差異」について説明した

「あなたがどんな姿をしていようと、
あなたがどこの星で生まれようと、そんなことは関係ない。
問題はあなたがどれほど親切であるかだ。この親切という特質が、
わたしにとってはわれわれを岩や木切れや金属から区別しているものであり、
それはわれわれがどんな姿になろうとも、どこへ行こうとも、
どんなものになろうとも、永久に変わらない」

という彼の哲学と符合する部分を感じるでしょうか。

尚且つその理性は条件を常に伴う仮言命法ではく、
一切の条件を排した定言命法によって行動することで
より明瞭な道徳の命法たる資格を得、真の自由への階梯にも通ずる…
というカントの洞察は、前述の問いに対する答えとしては、
埒外にも偏頗な僻論であるようには思えず、截然としているように思います。




バイクは乗るための物。という目的論。

↓ Full-Resolution ↓

Photography by makomako972
↓ Return to top page ↓
http://makomako972.seesaa.net/

- CLICK TO ENLARGE -
テレビをつければ、
バイク買取のCMを本当によく目にします。
そういったCMで最も
シンボリックな台詞としていわれるのが、

「乗らないバイクはさっさと売れ」

というもので、これはある意味では
アリストテレスの目的論的(teleological)な洞察です。
アリストテレスの正義論には二つの次元があり、
それは「ものと、ものを割り当てられた人」つまり、分配されるものと、
それにかかわる美徳で割り当てが同等になされる…という考え方です。
本書で示された例で言うなら、一定数の人に笛を配るとして、
最も良い笛を受け取るべきなのは誰なのか?
という問いに対するアリストテレスの答えは
「笛を最も上手く吹ける人」であり、
その他の基準で区別するのは不当であり正義に適っていないとしています。
例えば、富や家柄の良さ、肉体的な美しさや運(くじ)等によるものです。
最も技巧に優れた奏者に最高の楽器を提供する理由は、
そうすることで最もよい音楽が生み出されるからであり、
なにより彼の考えでは、最もよい笛が最もよい笛吹きに与えられるべきなのは、

笛はそのために━━上手く演奏されるために━━存在するからだ。
(本書二四四頁)

↓ Full-Resolution ↓

Photography by makomako972
↓ Return to top page ↓
http://makomako972.seesaa.net/

- CLICK TO ENLARGE -
としています。
成程。そういった観点から言うと、
趣味性の高いバイクを提供する上で、
最も重要なのは、
ガレージに並べて
ニタニタしている僕のような輩ではなく、

「乗りたい人、
またバイクと関わる時間の多い人である」


というのは理に適っているような気がします。
更に優れた楽器の場合は、それによって
最高の音楽が提供されるという歓迎すべき効果が得られることからも
功利主義に敷衍した哲学であるともいえ、一定の妥当性が見出されます。

ま、これに関しては、僕が自分のバイクで街中を走ったところで周りの誰も
" 歓迎すべき効果 "とやらを得られるわけではありませんので、
比肩して論議できる話ではありませんが(笑)





その他、いろいろ。


↓ Full-Resolution ↓

Photography by makomako972
↓ Return to top page ↓
http://makomako972.seesaa.net/

- CLICK TO ENLARGE -
以前、ドラッカーのマネジメントに記された、

「最近の企業人は、利益について弁解ばかりしている(中略)
社会及び経済にとって必要不可欠なものとしての利益については、
弁解など無用である。
企業人が罪を感じ弁解の必要を感じるべきは、
経済活動や社会活動の遂行が困難になることである。
利益を生むことができなくなることである。」


という一文を読んで、時折世間で見られる利潤主義的な思想を
一種の不道徳な行いであるかのように認識している事実に以前から
少し違和感を抱いていた僕にこの一文は一つの答えであるように感じた…
というようなことを書かせていただきましたが、
本書第三章に示された税制とリバタリアニズムの考えは、
そういった認識に対する擁護、反論を交えて深く追求した内容の深いものでもあり、
非常に勉強になりました。


更に二八六頁に紹介されているアラスデア・マッキンタイヤの著書「美徳なき時代」(一九八一年)
のなかで示された" 人は物語る存在である "とする考え、

「私の物語はつねに、私のアイデンティティの源であるコミュニティの物語のなかに埋め込まれているからだ。
私は過去を持って生まれる。だから、
個人主義の流儀で自己をその過去から切り離そうとするのは、自分の存在を歪めることだ」


は、前述のカントの哲学とは大きく異なりますが、
瞠目すべき観点である気がし、こちらも非常に興味深いものでした。



↓ Related article & External Links ↓
関連記事 & 外部リンク


YOU TUBE


ハーバード大学公式チャンネル。  英字幕を表示できるため、授業内容は大凡理解できるかと思います。





AMAZON




posted by makomako972 at 07:32| 読書 | 更新情報をチェックする


other con[1].jpg



DSC05355[2A].JPG
財布とカード類の選定
DSC05355[2A].JPG
ランボルギーニ
の自転車を買う
DSC05355[2A].JPG
ビアンキの
ロードを買う
DSC05355[2A].JPG
自転車専用
ガレージ制作


DSC05355[2A].JPG
自作、工作したもの。
DSC05355[2A].JPG
オススメの
CDやBDの紹介
DSC05355[2A].JPG
100冊読書の記録。
DSC05355[2A].JPG
シアターシステム紹介。


DSC05355[2A].JPG
法務大臣からの感謝状
DSC05355[2A].JPG
東京マルイ H&K PSG-1
DSC05355[2A].JPG
YAMAHA
U3A
DSC05355[2A].JPG
デスクの小物たち。






my bikes[1][1].jpg



DSC05355[2A].JPG
Harley
Sportster
DSC05355[2A].JPG
DUCATI
SS900
DSC05355[2A].JPG
YAMAHA
FZ400
DSC05355[2A].JPG
YAMAHA
JOG ZR
DSC05355[2A].JPG
HONDA
NSR250
  
DSC05355[2A].JPG
KAWASAKI
ZEP 750
  
DSC05355[2A].JPG
HONDA
SPADA 250




latest article[1].jpg


最近の記事