2015年06月17日

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神  マックス・ヴェーバー

大学の社会学部に属する学生の方なら、読んでいて当たり前!と言われているほど有名な論文だそうですが、
私自身は当然読んだことがなく、やっと購入し、いざ読もうかと思ったらエラい難しくて正直ビビりました。
社会学の基礎等に関する教育機関で使用される教材などを併読しながら社会学に関する理解を深めつつ、
読了までにかなりの時間と労力を注ぎ込み、旧約、新約聖書の内容に詳しい方などの意見も伺いながら
理解していきました。といっても僕が理解したのは所詮は皮相的な部分だけなのでしょうが、
それでも深い感銘を受けました。 読んでよかった。よかった。←なんやそれ。

プロ倫


現代経済とプロ倫の関連。



執筆、発表から一世紀以上が経過し、反駁なども存在していることから
様々な観点からの意見が出てくる本書ですが、
私的な印象として普遍的な反証は、
歴史的な観点から証明される比較宗教社会学的研究による
分野に関しての論であるという印象で、
「まじめに自らの事業と向き合っている人は、経済的に豊かになる率が高い」
といった至極胆略化した力学が広大で膨大なまでの土地と人種比較によって
証明されているという点に於いては、現在でも一定の
信憑性を持って研究されるべき一冊であると思います。
更に近年に於いては、サブプライムショックの影響を顕著に受け、
財政が不健全状態に陥ったPIIGSと総称される国々は、
プロテスタント以外の信者が大半を占める地域であり、
EU圏をはじめとするヨーロッパ諸国で、上述の危機に際しても
比較的財務の健全性を維持できた国々はプロテスタンティズムを
基礎とするキリスト教である場合が多いという事実が広く世界的に考察されています。
それを踏まえ各地域に於ける各教派の信者の割合を調査してみました。 
結果は以下のとおり、

P ポルトガル  ローマ・カトリックが国民の97%
I イタリア   カトリック教会の信者が約9割
I アイルランド ローマ・カトリック教徒が約86.8%
G ギリシャ   ギリシャ正教会が98%
S スペイン   カトリックが94%


対して、EU各国の財政危機の対応を実質的に主導しているともいえるドイツは、
福音主義のルター派としても知られるルーテル教会、カルヴィニズムの改革派教会、
合同派の信仰告白を持つ二十の州教会の共同体であるドイツ福音主義教会が、
同国において最も信者が多いキリスト教徒の約三割に相当し、
カトリック教徒は、それと同程度の三割程度とされています。
イギリスに於いてもカトリックは約13%で、英国国教会が62%と過半を締めます。
昨年2014年、世界188ヶ国を対象とした対GDP比に於ける
財政収支の健全度をランキングした調査でヨーロッパ最上位の9位に入ったノルウェーは、
キリスト教プロテスタントのルーテル教会が多数派であり、
ノルウェー国教会の所属が78,0%を占めており、
同じく財政の健全度の高さで知られ、リーマンショックの危機から
早期に力強く復活したアイスランドもルター派のキリスト教信者が多く74.1%を占めます。
全てが全て、上記のような別け方で断定できることではありませんが、
この事実は本書 「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」 に
記された研究結果が現在においても国単位で、ある程度の信憑性を得るに
値するものであることの証左であると私的には考えています。


事業者が、人を幸福にすることに関心があるか。



さて、論文は文学作品とは異なり、何らかの明確な答えが示されたものですので、
文章一文一文の意図を私的な認識や解釈で見定めて書かせて頂いても
認識違いになりかねないので、ここは自分の話に逃げ込みたいと思います。

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僕は二十二歳から今の家具の製造販売を行う自営の仕事を始めたのですが、
開業から五年が経過し、浅学菲才なりに学んだことは、

如何なる仕事であれど、人を幸福にすることに対して関心がない人格は、
そうでない人格と比較して、自己実現に到達するまでに
必要とされる労力や才能が著しく膨大なのではないか。


ということです。
至極当たり前のことかもしれませんが兎に角、頭良く思われよう~。頭良く思われよう~。
と必死の形相で書いている文章ですのでかなり衒学的です。
と言うのも僕は、"他人に対しての関心" というものを積極的に持つ能力が
一般の方に比べ欠如してしまっている人間だったことを、今の仕事をはじめて気付き、
言われたことだけをこなしていれば給料分の仕事が成立した
独立前のビジネスライフから、全て自分でこなさなければならない仕事に変えた
今の状態では才能や根性以前に、その部分が既に自己実現への隘路となっているな…
ということに気づいたわけです。
それでも少ないながらもコンスタントに自分の制作したものを欲しいと
注文してくださる方にはその金銭に見合った、或いはそれ以上の物をお渡ししたい
という欲求を源泉として仕事に取り組んでいるつもりですが、それも飽く迄
「仕事だから。皆そうしているものだから」 という能動的とは
称し難い理由によるものです。 (写真右 普段制作、販売している商品の一例。)

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翻って人を幸福にする事に対し、人並み以上に関心や執着心をもった方々というのは、
自分の事業によって人が笑顔になったり感謝されたりすることが
楽しくて楽しくて仕方がなく、同時に斯様な人は、そういった事業の報酬として
受け取った金銭には人並みの関心がなく、執着心がない…
という傾向も同時に多く見られるように思います。
更にそれは金銭で購入できるものを使役した自己表現や、
それらを自己を確立する手段として、認識するマテリアリスト的な感覚も
希薄であるということにもなっているわけですが、何れにしてもこういった方は
他人の幸福のために需要を見定め、それに見合うものを市場に提供し、
その規模を大きくしていくので経済的に豊かになる確率が高い…ということです。
こういったパーソナリティーを図らずもピュータリズムの教理という概念で、
彼らにとって科学や哲学…という人間的な概念よりも更に重い神の概念という
宿命、命題と称しても差し支えのない命を賭した次元で獲得せしめた
プロテスタントたちが、結果的に経済的に豊かになっていたことを
証したこの論文には、上述で披瀝させて頂いた私の拙い仕事観と符号する部分を感じ
読了後は些か愉快になる心境でしたが、
それは同時に僕は一生ビンボーだということの証明された瞬間でもあるわけです(笑)
因みに他人の幸福に寄与することで自己実現を目指すというのは、
数多の啓発本でも書かれている一種の常套句のようになっていますが、
それを宗教の教理の点から論じたものとして有名なのは、
私の知る限りでは稲盛和夫氏の著書「稲盛和夫の哲学」などがそれにあたるでしょうか。


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posted by makomako972 at 07:13| 読書 | 更新情報をチェックする


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