2015年07月10日

The Scarlet Pimpernel  宝塚歌劇団星組



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宝塚の公演が好きでちょくちょく観ているということは、
るろうに剣心 星霜編 DVDレビュー記事シェイクスピア文学一括レビュー記事などでも書いたことですが、
今回はその中でも最も気に入っている一作の話でも書きたいと思います。


The Scarlet Pimpernel


因みにこのBD版は単品一万円以上と少々割高ですが、
品質を考えたら非常にお買い得な一品。


他国他劇団の公演



因みに大劇場だけでなく東京宝塚の公演
(同年10月5日公演)、更に世界中で
公演された作品を可能な限り視聴済みです。

アメリカ、ヨーロッパでの三公演、
その中でもオーストリア・バーデンの
演劇団の公演は全場を視聴。
(Darius Merstein Mac-Leod、
Maricel Wolk、Chris Murray、他)
現地の舞台構成は大劇場と同じ
オペラのレイアウトですが、規模が違います。
これは他国の公演全てに言えることですが、
劇場サイズ、出演者総数は、宝塚公演のほうが
総じて約三倍は大きい規模です。
僕はドイツ語が解らないアホアホなので、
脚本、演技は判別しかねますが
編曲や演者の歌唱力の点でも双方とも高品質です。

更に星組公演には 「ひとかけらの勇気」 
などの新譜が、収録されていることを鑑みれば、
世界でも通用する芸術と言えると思います。


バロネス・オルツィによる原作小説。



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ミステリーの要素を含む女流作家の
作であるという事も相俟ってか、
感嘆符や感嘆詞の用い方などに
アガサ・クリスティと近しい色を感じます。

公演との最大の相違は、
ショーヴランのマルグリットに
対する偏愛の情です。
原作のショーヴランは彼女を
任務遂行の道具としか考えておらず、
革命期に双方のイデオロギーに
起因したシンパシーによって刹那的な
恋慕の情が芽生えたとする設定は
潤色によるものですが、
これが短い時間でドラマ性を高める
非常に優れた効果を発揮しています。
原作では冷酷な公安委員でしかなかった彼の
人格に立体感と色彩豊かな人間味が付与され、
魅力ある人物像に仕立て上げられています。

同様の効果はプッチーニの古典オペラ、
「トスカ」 のスカルピア男爵にも見られます。

海外の公演では「Where's the Girl」 の
場面で、歌うショーヴランに一見籠絡されそうになる
マルグリットの振る舞いや仕草が見られるような
演出をとるものもあり、二人の関係は
物語の重要な力点であることが解ります。
何れにしても、のちに柚希さんが演じられる
「ハプスブルクの宝剣」「愛するには短すぎる」
「愛と青春の旅だち」 の各主人公たちのような
プリンスキャラとは異なり、ショーヴランは
独特の悪役なので演技も独特の
奥行きがあって素晴らしいです。

パーシーの人格は原作比でも高い再現度です。
中井美穂さん曰く、
「とうこさんのユーモアセンスが遺憾なく発揮された」
(ネスレ日本公式チャンネル 宝塚☆スタートークより)
と称されたグラパンは原作には登場しませんが、
原作終盤でユダヤ人に化けて公安委員を
欺く場面のエッセンスが内包されており、
そのキャラクタライズにはパーシーのユーモアや、
「大胆不敵さ」を表現することに寄与しており、
安蘭さんのサヨナラショーでも登場していることからも
分かる通り、重要な人格像の一つです。


大劇場の音響システム。



大劇場の音響は東京宝塚とほぼ同じで、
2011年にメインコンソールをStagetecのAurusに、
サブにMeyer SoundのD-Mitriを二機配し
豊富な出力能力と信頼性を確保しており、
この辺りのハイエンドセットアップには
劇団の強力な資本力が窺えます。
更に入力にはマイク25本、オケが約60本、
その他コーラス用、フット用、エフェクターに
エレベーター・マイクで計約130CHほどと
劇団のシステムとしては異様なチャンネル数。

宝塚大劇場のSPメインシステムは、
左右各13台の M’elodie サイドカラムアレイ、
さらに頭上のプロセニアムL/C/Rシステムとして
MICA×7台+M’elodie×3台で構成された
ラインアレイが設置され、低域には700-HP×10台、
6台はプロセに、2台ずつが各サイドアレイと
一緒に設置されており、その他様々な
システムがインストールされています。

更に大劇場とバウホールの総ての公演の模様を
収録できる能力を持つ専用スタジオ設備も劇場に
併設されており、ここは30名以上のプレーヤーを
収容できる日本屈指の規模を持つそうです。


ブルーレイ版の音響、画質。



TOCのソフトは音が恐ろしくベタ凪で、
収録音声方式はLPCM 2CH (48KHz 16bit)一択。
要因はマイクでなくライン入力を
マスターのベースにしているからだそうで、
高いS/N感を伴った音でもあります。

よって唯一のウィークポイントは
スケール感ということになり、そこを
D pro logicⅡ等のサラウンドマトリクスを
使用することで補います。
更にTREBLEアッテネータを強くし、
BASSレベルを少し盛り、音に迫力と勢いを加え、
高い臨場感を演出するのも有効です

上述の設定ではオケや演者の声などの

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周波数帯の音はサラウンドCHに僅かに音を
振る程度で、Sr B CHは殆んど使用しません。
95%以上はFrとCnの3chで担い、
残りの数%をサラウンドCHが受け持ちますが、
第一幕でパーシー (炎の中へ) の一場で
SEとして流れる雷の音などの迫力を重視して
演出家が仕込んだ音などは、
LFEを含めた8本のスピーカー全てが
かなりの勢いで唸ってくれます。
とはいえ音響設計の基本は穏やかなので
通常のソフトよりも音量は大きめにして
試聴することが望ましいように思われます。 
マルチサラウンドシアターシステムを
駆使して宝塚歌劇の魅力を最大限に
発揮するための音響としては、
この辺りがベストでしょうか。


・映像のクオリティ。


画質に関しては非の打ち所がないクオリティです。
フルHDのプロジェクターを用いているとはいえ120インチのスクリーンで
観ていても全く粗が無いので、解像度が高いということも当然言えるのでしょうが、
フレームレートが高く、俊敏な動きをする演者やそれによって動く豪奢な
衣装の端々にまで、妙なノイズが残ったりすることもなく、
急な横パンなどのカメラワークなどもLCDで観ている際特有のコマ落ちなどもありません。
とても二百分近くの映像が一枚の板に収録された
映像とは思えない低圧縮を感じさせる映像です。
なので演者の額に浮かぶ汗の雫もハッキリと確認することができます。
特にずっと出ずっぱなとうこさんの汗はすごい。
観ているこちらにまで彼女を照らす大劇場のピンスポの炎のような熱が伝わってきます。


音楽。




ワイルドホーンの音楽についても感じたことを書いてみたいと思います。
この際、本国のサントラ版を全曲繰り返し聴いてみたのですが、
この宝塚公演と違いが意外と多くあり、興味深かったです。
まず真っ先に感じたのは、日本語と他国語のヴァリエーションの違いです。
これは本公演に限ったことではなく、
大抵の海外産のミュージカルでも感じていたことですが、
台詞の情報量を時として数小節で説明しなければならない
ミュージカルの音楽は、主旋律に配置された一音に対して
割り当てられるワードの総数が多くなって
捲し立て気味に歌わなければならない局面がありますが、
そうなってくると一つの概念に多種多様の言葉がある日本語は
短くしなければならないセンテンスの音に割り当てる場合には短い表現の言葉を、
反対に長いセンテンスには長い表現の言葉を
自在に割り当てられるので融通が効く場合があり、
本公演での代表曲の一つ、ちえさんが一幕で歌われた
「君はどこに」の歌い出し一~四小節までなんかが
そういった言語の相違が顕著に現れており、
日本語の持つユーティリティの高さが発揮されているように思います。




(演奏してみた) 君はどこに  Where's the Girl ?





というわけで (どういうわけだ?) 劇中で柚希礼音さんが熱唱されていた
Where's the Girl ? (邦題:君はどこに) を演奏してみました。
ワイルドホーンの曲には独特のリズムがあり、
特にベース音が僕にとっては複雑で左手はかなり困惑しました。
動画内の説明欄でも書いていることですが、譜面を入手出来なかったので
耳コピで採譜し、録音後に転調させているので元の音とは違っています。
歌唱用アレンジ譜なので繰り返しが多く、暗譜自体は直ぐに済み、
録音も全体的に音が低い傾向の曲なので
いつもよりも録音レベルを大きくして
収録できたのでそこはありがたかったですが、
毎度のことながら曲の素晴らしさに反比例する酷い演奏です。



Mon Bijou  (collection of photographs)


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さて、ついでにヅカ関連、特に星スカピンのキャストに関連した
グッズとして持っているものの事もついでに書いてみたいと思います。
と言ってもこの場合は遠野さんだけですが…笑

白羽ゆりさんはこの写真集で共演 (?) されている遠野さんが
トップ娘役に就任するまで、湖月わたるさんとともに星組を率いていた
ジェンヌさんで、共に天才揃いの84期生です。かなみさんは可憐な娘役として、
あさこさんと共に月組のトップとして活躍されましたね。
この記事の冒頭で遠野さんについても書いたことですが、
僕はカチャが演じた月エリザも勿論大好きですが、かなみさんが
もう少し粘っていてくれれば彼女のエリザを見れたかと思うと
些かそんなお姿も気になるところではありますでしょうか。
白羽ゆりさんは後に雪でエリザを演じることが出来たので、
その点では満足していたりもするのですが。
その他、思いつく限りで三人に関連する演目としては、白羽さんと
遠野さんが共演なさった 「コパカバーナ」。 更に同じグウェンドレンを
遠野さんとかなみさんがそれぞれ花と月で演じた 「Ernest in Love」
などが思い起こされますでしょうか。 
探せばもっとあるんでしょうが僕の知る限りはこれくらい。
というわけでこの写真集はそんな美貌と歌ウマを兼ね備えたトップ娘役三人の、
和服、ドレス、スーツ姿など様々な
ヴァリエーションのお姿を拝見できる貴重なコンテンツです。




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タグ:宝塚歌劇
posted by makomako972 at 03:47| BD  REVIEW | 更新情報をチェックする


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